2008年5月21日水曜日

引けにかけて買い戻しで下げ渋る

◆ 東京株式市場・大引け=大幅続落、引けにかけて買い戻しで下げ渋る


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 13926.30 -233.79 終値 13920 -280
寄り付き 14002.52 寄り付き 14000
安値/高値 13847.18─14041.24 高値/安値 13840─14050
出来高(万株) 236486   出来高(単位) 120287
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 [東京 21日 ロイター] 東京株式市場では日経平均が大幅続落。一時は300円
を超える下げとなり、終値でも13日以来の1万4000円割れとなった。
 高値警戒感が強まっていたところに米国株安やドル安/円高の進行が重なり、海外勢の
売りが強まったほか、先物売りも加速して日経平均の下げ幅を広げた。引けにかけては短
期筋の買い戻しが入って下げ渋った。
 東証1部騰落数は値上がり271銘柄に対し、値下がりは1378銘柄。変わらずは
73銘柄だった。
 エネルギーの高騰が米個人消費を圧迫するとの見方から、20日のダウ工業株30種
<.DJI>は199.48ドルの下落となった。東京市場ではこのところ高値警戒感が強まっ
ていたこともあって、海外勢を中心に参加者は一気に売り圧力を強めた。このところの物
色の中心だった三菱商事<8058.T>など商社株や新日本製鉄<5401.T>など鉄鋼株をはじめ、
決算の一巡した三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などの大手銀行株も含めて
主力株に幅広く売りが先行し、日経平均は寄り付き後間もなく1万4000円を割り込ん
だ。
 さらに、取引時間中にドル安が加速したことで、日経平均は一段安。背景はやは
り原油高が米個人消費を圧迫しデフレ圧力につながるとの見方で、21日付のウォールス
トリート・ジャーナル紙電子版による米大手投資銀行の一部は第2・四半期も多額の損失
を計上する可能性があるとの報道もドル安に拍車をかけた。ドルは103円後半から
103円前半へと下落し、株式先物売りを誘発。日経平均は後場に入って一時300円を
超える下げとなった。「海外勢やディーラーが、買い戻しを交えながら売りの回転をきか
せている。現物が売られているため先物の売り仕掛けが効果を発揮している。根強かった
アジア勢などの買いはいったん引いているようだ」(準大手証券)との声が上がっている。
 ただ、大引けにかけては短期筋の買い戻しが入って日経平均は下げ渋った。けん引役の
一角である鉄鋼株が戻り歩調となり住友金属工業<5405.T>は切り返している。インベスト
ラスト代表取締役の福永博之氏は「東証1部の売買代金が比較的できており、年金などの
下値での買い意欲はおう盛だ。大口の買いが指値で入っているようだ」と指摘したうえで
「上昇局面のなかの一過性の調整とみるべきではないか」としてる。

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