2008年5月12日月曜日

日経平均が25日線を意識する水準まで下げたこと

◆東京株式市場・大引け=反発、円安受けて後場に先物主導で


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 13743.36 +88.02 終値 13760 +100
寄り付き 13565.91 寄り付き 13570
安値/高値 13540.68─13793.41 高値/安値 13540─13810
出来高(万株) 159980 出来高(単位) 101521
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 [東京 12日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発。午前は円高
・原油高と前週末の米株安を嫌気して売り先行となったが、午後、為替が円安基調に傾く
と先物に大口の買いが断続的に入りプラス圏に転じた。25日線水準となる1万3500
円が意識され「下値が底堅かったこともあり、上に仕掛けが入ったようだ」(国内証券デ
ィーラー)との観測が出た。ただ、為替以外に特に買い材料は見当たらず、先物主導の上
げとなった。

 業種別では、食品や医薬品の上昇が目立った。鉄鋼や証券、非鉄金属、銀行、自動車は
さえなかった。 
 東証1部騰落数は値上がり808銘柄に対し、値下がりは803銘柄。変わらずは
106銘柄だった。

 きょうは、東証1部の売買代金が2兆0392億円と薄商い。「売買高を伴っていない。
機関投資家などの大きなプレーヤーは決算発表一巡後に動くため、動向を見極めたい」
(準大手証券」との声が上がっていた。「為替は東京時間で円安に振れ、欧米時間で円高
になって戻ってくる傾向が強い」(国内証券ディーラー)との指摘もある。実需筋は目先
の為替動向よりも、国内企業決算や今週発表の経済指標を見極めたいという姿勢に変わり
はないようだ。

 一方、短期的な調整には一巡感が出ているとの見方が浮上している。三菱UFJ証券・
投資情報部部長代理、山岸永幸氏は「日経平均が25日線を意識する水準まで下げたこと
で、テクニカルな下げの過熱感が一巡した」と述べた。
 
 個別では、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などの大手銀行株が総じて軟調。ト
ヨタ自動車<7203.T>などの自動車株も終日さえない動きとなった。
 為替が円安に振れたことをきっかけに、三洋電機<6764.T>が買われ、ソニー<6758.T>は
堅調。キヤノン<7751.T>は前営業日比変わらずで引けた。
 12日付日経新聞朝刊で、2009年3月期の連結営業利益(米国会計基準)が前期推
定比で実質増益見通しと報道されたNTT<9432.T>は終日しっかり。自社株買いの発表や
市場予測を上回る業績見通しが好感された武田薬品工業<4502.T>も買われた。

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