2008年5月20日火曜日

1万4100円台に

◆東京株式市場・大引け=反落、買い手掛かり乏しく銀行株中心に利益確定


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 14160.09 -109.52   終値 14200 -80
寄り付き 14220.12 寄り付き 14230
安値/高値 14121.92─14286.67 高値/安値 14120─14300
出来高(万株) 242337 出来高(単位) 93662
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 [東京 20日 ロイター] 東京株式市場では日経平均が反落。1万4100円台に
下落した。新たな買い手掛かりに乏しいなかで全体相場の上値の重さが意識され、銀行株
を中心にこれまでの利益を確定する動きが先行したほか、後場に入って大口の先物売りが
日経平均を押し下げた。ただ、海外勢による商社・鉄鋼株への物色が根強く、日経平均を
下支えた。
 東証1部騰落数は値上がり681銘柄に対し、値下がりは923銘柄。変わらずは
119銘柄だった。
 日経平均は19日まで3営業日連続で1万4300円台で頭を押さえ込まれた。このた
め、参加者の間では短期的な上値の重さが意識され、19日に年初来高値に顔合わせして
いたみずほフィナンシャルグループ<8411.T>など銀行株を中心に利食い売りが先行する展
開。日経平均は1万4200円台でさえない値動きが続いた。
 後場に入ると、香港などアジア株の軟調や104円前後まで下落したドルをにら
み、ファンド筋から先物に大口売りが出たことから日経平均は一段安となった。しかし、
15日にあけたマド(1万4121円94銭─1万4167円02銭)を埋めたことをき
っかけに売りは一服し、その後は下げ渋って1万4100円台を中心に安値もみあいとな
った。
 下げ渋った背景には、商社株や鉄鋼株に対する海外勢の根強い買いがある。三菱商事
<8058.T>は利食い売りをこなして連日の上場来高値更新となり、新日本製鉄<5401.T>は前
場に年初来高値を更新したあと後場に入って07年12月27日以来となる700円台を
回復した。市場では買い手の交替を指摘する声も聞かれ「日本株の買い戻しで先行した海
外勢の動きは一巡してきている。今は、これまで日本株のポジションをあまり持っていな
かった海外投資家が買っている」(投信)という。
 ただ、全体相場を押し上げるだけのインパクトはなく「足元は下に振ったほうがサヤが
取りやすい地合いにある」(投信)との声も上がっている。
 
 個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>や三菱UFJフィナンシャル・
グループ<8306.T>が軟調。トヨタ自動車<7203.T>がさえない。ソニー<6758.T>も小安い。
三菱地所<8802.T>が売られた。国際石油開発帝石ホールディングス<1605.T>が小幅安で引
けた。東芝<6502.T>は堅調。三菱重工業<7011.T>が高い。日本製鋼所<5631.T>が買われた。
三菱自動車工業<7211.T>が買い先行。

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