◆ 東京株式市場・大引け=7日続落、米株への警戒感で様子見
日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNI:>
終値 13544.36(-277.96) 終値 13530(-320)
寄り付き 13605.26 寄り付き 13500
安値/高値 13453.35─13605.56 高値/安値 13470─13600
出来高(万株) 196578 出来高(単位) 92894
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[東京 27日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は大幅に下げ、7日続落となっ
た。26日の米株大幅安と円高を嫌気し、朝方から処分売りが出て大幅安となった。後場
寄りには国内投資家の買いも観測されたが、アジア株の軟調も下押し圧力となったほか、
下げ止まり感がない米株への警戒感もあり、買いは続かなかった。
市場では「3月の信用不安を蒸し返した売り仕掛け。実需筋は様子見姿勢だ」(準大手
証券トレーダー)と冷静な声も出ている。きょう設定された野村証券の外国籍日本株ファ
ンドが900億円規模と観測されており、来週初めの資金流入への期待があるほか、月末
でのドレッシング買いも加わり、来週はいったん反発するとみられている。
東証1部の騰落数は、値上がり328銘柄に対し値下がり1329銘柄、変わらずが
68銘柄だった。
きょうの日経平均は1万3500円を割り込む場面もあったが、市場には75日移動平
均線水準である1万3500円どころへの意識があったという。一方で、外部環境の不透
明感から積極的な買いは入らず、参戦意欲を強めていた個人投資家については「今回の下
げ局面で損失が拡大してきたとみられることも気がかりだ」(準大手証券)との声が上が
った。
ただ、栗田工業<6370.T>や三晃金属工業<1972.T>、ジーエス・ユアサコーポレーション
<6674.T>など環境関連のテーマ株がしっかり、個人投資家の物色が続いていることを示
した。
今晩の米国株については「テクニカル的でみると26日の米ダウ<.DJI>が陰の丸坊主
(始値から終値までほぼ一直線に下げた状態)となり、下げ足りないシグナルを出してい
る、今晩の米株市場にはまだ売り物が残っているのではないか」(国内証券)と警戒する
声が出ている。
個別銘柄では、キヤノン<7751.T>やソニー<6758.T>、トヨタ自動車<7203.T>などのハイ
テク株・輸出株が終日、軟調。みずほフィナンシャルグループ<8411.T>や
三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、三菱UFJフィナンシャル・グループ
<8306.T>などの大手銀行株も下落した。
国際石油開発帝石ホールディングス<1605.T>は後場、下落に転じた。
東京電力<9501.T>が26日、9月をめどに電気料金の値上げ方針を発表したことを受け
て、電力株は総じてしっかりだった。