2008年5月27日火曜日

市場では「海外短期筋から先物に買い戻しが入っている以外に

◆東京株式市場・大引け=大幅反発、外部環境の落ち着きで短期筋が買い戻し
日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 13893.31(+203.12)   終値 13930(+240)
寄り付き 13750.82 寄り付き 13780
安値/高値 13750.82─13931.23 高値/安値 13770─13940
出来高(万株) 156847   出来高(単位) 112645
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 [東京 27日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は大幅反発。前日比200円を
超える上昇となった。米英市場は休場だったが、アジア市場などが堅調な動きを示し、為
替もやや円安方向に進んだことで短期筋が前日売った先物を買い戻した。現物も裁定買い
で上昇したが海外勢の取引が乏しかったことや手掛かり難から極めて薄商いだった。東証
1部売買代金は1兆7844億円と半日取引を除いて今年最低水準。

 東証1部騰落数は値上がり1222銘柄に対し、値下がりは418銘柄。変わらずは
80銘柄だった。
 
 市場では「海外短期筋から先物に買い戻しが入っている以外に目立った動きはない。下値は固いが、現物のフローがほとんどなく実体のない上昇相場だ」(欧州系証券トレーディング部)との声が出ていいた。300円安した翌日に200円高と値動きはそれなりにあるが、実態はこう着感が強まっている。

 決算発表が一巡したものの、国内の機関投資家や個人投資家に上値を買う動きはみられない。「株価下落過程で下値は買うものの、それ以上の動きはない。やはり海外勢に期待するしかない」(国内証券)というなかで「日銀人事をめぐる政治のドタバタがまた始まった。海外勢が嫌気しなければいいが」(準大手証券エクイティ部)と懸念する声も出ていた。

 個別では、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などメガバンク株が反発。後場は一段高となった。米株安と円高進行で前日売られたトヨタ自動車<7203.T>やソニー<6758.T>など輸出株も買い戻されている。
 豊田通商<8015.T>や日油<4403.T>など自社株取得を発表した銘柄が後場買われた。

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