2008年5月29日木曜日

25日移動平均線(29日時点で1万3913円75銭

◆UPDATE1: 東京株式市場・大引け=大幅反発、短期筋の先物買いで1万4000円回復


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 14124.47(+415.03)   終値 14130(+400)
寄り付き 13832.65 寄り付き 13880
安値/高値 13832.65─14147.89 高値/安値 13870─14160
出来高(万株) 194621 出来高(単位) 143047
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 [東京 29日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は大幅反発。前日比400円を
超える上昇となり、終値では前週末23日以来となる1万4000円台を回復した。米株
高と円安を好感して輸出株を中心に買い戻しが先行。午前中盤以降は短期筋が債券先物売
りと株先買いを進め、ショートポジションの踏み上げを伴い一段高となった。

 東証1部騰落数は値上がり1497銘柄に対し、値下がりは173銘柄。変わらずは
51銘柄だった。

 日経平均は今週に入って上げ下げを一日ごとに繰り返している。取引主体とみられてい
るのがCTA(商品取引顧問業者)など短期筋だ。4月以降の海外投資家による日本株買
いが一巡、商いが薄くなるなか、短期筋が先物に大口の注文を入れることで市場のボラテ
ィリティが増している。
 だが29日の終値は前週末23日の終値1万4012円20銭から112円高の水準。
高値安値も前週末のレベルを超えておらず、あくまでレンジ内の動きだ。

 25日移動平均線(29日時点で1万3913円75銭)を再び超えてきたが、上抜け
るかは長期投資家が参戦するかどうかが焦点になる。きょうの東京株式市場では「先物主
導と言われる割に裁定買い残が積み上がっていない。長期運用資金や個人も含めて多様な
投資家の間で日本株の見直し機運が出てきたのだろう」(国内証券ストラテジスト)との
見方もあったが、きょうの東証1部売買代金は前日を若干上回る2兆3391億円であり
活況とは言いにくい水準。
 市場では「海外長期資金は不安定な動きを続けている株価を警戒し、様子見姿勢を強め
ている」(国内証券ディーリング部)との声もあり、積極的に上値を買う展開になるかは
不透明だ。

 東洋証券シニアストラテジストの児玉克彦氏は「ドル/円が106円を超えていくか、
4─6月期の企業業績が増額修正になりそうだとの見通しが出るくらいでなければ基本的
にレンジ相場が続く」との見方を示している。

 個別では、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などメガバンクが上伸。前日の米国
市場ではクレジット損失をめぐる懸念が再燃し、金融株が下落しており、日本の銀行株と
のデカップリングを示す展開となった。ソニー<6758.T>やキヤノン<7751.T>、トヨタ自動
車<7203.T>など輸出株も円安を背景に堅調だった。
 アデランスホールディングス<8170.T>が急伸、一時ストップ高まで買われた。29日に
開いた株主総会で、岡本孝善社長ら7人の経営陣の再任が否決されたことを材料視した。
 一方、2008年3月期連結経常損益が60億円の黒字予想から一転、49億円の赤字
(前期は4億円の黒字)になったと28日に発表したユニデン<6815.T>はストップ安を付
けた。

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