2008年5月23日金曜日

東京株式市場・大引け=小幅続伸

◆東京株式市場・大引け=小幅続伸、引けにかけ週末の手仕舞い売りで伸び悩む


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値   14012.20 +33.74 終値 14050 +60
寄り付き 13945.10 寄り付き 13950
安値/高値 13925.38─14157.24 高値/安値 13910─14170
出来高(万株) 219947 出来高(単位) 117144
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 [東京 23日 ロイター] 東京株式市場では日経平均が小幅続伸。終値で
1万4000円台を回復した。米国株の下げ止まりやドル高/円安を受けて先物買いが先
行したほか、現物市場でも出遅れていたハイテク株などが買われ、一時は1万4100円
台まで上値を伸ばした。しかし、大引けにかけては週末の手仕舞い売りで伸び悩んだ。
 東証1部騰落数は値上がり673銘柄に対し、値下がりは925銘柄。変わらずは
123銘柄だった。
 外部環境の好転を受けて、これまで出遅れていたソニー<6758.T>、松下電器産業
<6752.T>などのハイテク株を中心にNTT<9432.T>など通信株も含めて買いが先行した。
一方で、日経平均が1万4000円水準まで戻ってきたことで、これまでの上昇のリード
役だった三菱商事<8058.T>など商社株や新日本製鉄<5401.T>など鉄鋼株、みずほフィナン
シャルグループ<8411.T>など銀行株に対する利食い売りが活発化したが、これを吸収して
日経平均を押し上げた。
 市場では「動きの鈍かった国内機関投資家がここにきて主力株の下値に指値の買いを入
れている。これがみえているので、先物でも売り方が不利になっており、買い戻しの動き
になっている。円安が買い安心感につながっているほか債券安に乗った債券先物売り/株
式先物買いの動きも出ているようだ」(インベストラスト代表取締役、福永博之氏)とい
う。これを受けて、日経平均は一時1万4100円台まで上値を伸ばし、20日と21日
のマド(1万4041円24銭─1万4121円92銭)を埋めた。
 しかし、大引けにかけて日経平均は伸び悩んだ。マド埋め完了の達成感に加え、週末に
あたるためモメンタムに追随したディーラーのポジション手仕舞いもあって1万4000
円付近まで押し戻された。ただ、終値で1万4000円台を確保したことで、下値不安は
後退している。市場では「先行きの金利上昇観測が強まっており、ヘッジファンドによる
債券と株式のリバランスが徐々に始まっている」(銀行系証券)との声も聞かれた。

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