2008年5月22日木曜日

連邦準 理事会(FRB)は成長見通しを下方修正した

◆東京株式市場・大引け=小反発、日経平均は後場に切り返し1万4000円に迫る


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値    13978.46 (+52.16) 終値  13990 (+70)
寄り付き 13772.65 寄り付き 13740
安値/高値 13658.02─13984.81 高値/安値 13650─14010
出来高(万株) 232225  出来高(単位) 133586
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 [東京 22日 ロイター] 東京株式市場では日経平均が小反発。前場は米国株安や
円高/ドル安、原油高を背景に海外勢が売りに回り、一時は200円を超える大幅安とな
った。しかし、売り一巡後は銀行など内需株から買い戻しが入り始め、徐々に商社株など
に広がった。ファンドによる債券先物売り/株式先物買いも入ったとみられ、日経平均は
後場に切り返して1万4000円に迫った。
 東証1部騰落数は値上がり951銘柄に対し、値下がりは631銘柄。変わらずは
140銘柄だった。
 4月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録とともに発表した経済見通しで、連邦準
備理事会(FRB)は成長見通しを下方修正した一方、インフレ見通しを引き上げた。こ
れを受けて楽観に振れていた日米株式市場ではセンチメントの修正が起こり、21日のダ
ウ工業株30種<.DJI>は227.49ドル安。東京市場でも日経平均が前場に一時200
円を超える下げとなった。前場の取引時間中にドルが103円付近から102円後
半へ下落したほか、米原油先物が電子取引で1バレル=135ドル台に乗せるなど
上値追いとなったこともあり、海外勢が売りにまわったほか株式先物売りもふくらんだ。
 ただ「もともと米リセッションを予想していた向きも多く、企業業績見通しのドルの前
提も100円前後。為替、原油価格以外は想定をはずれたわけではない」(準大手証券)
との声も聞かれ、売りが一巡すると銀行株や不動産株など比較的米国景気の影響を受けに
くい内需株の一角から買い戻しが入り始めた。後場にはファンド勢による債券先物売り/
株式先物買いが入ったとみられ、株価の戻り歩調が鮮明となった。ドル安が一服して
103円台を回復、グローべックス市場では米株指数先物が堅調となったことで「22日
の米国株の上昇が期待できる」(別の準大手証券)との声も上がり、日経平均はプラス転
換。「後場から野村アセットの投信設定(設定額約706億円)に伴う買いが入ったよう
だ。16日以降の調整で過熱感がなくなり、出遅れた国内系の長期資金も押し目買いを入
れている」(外資系証券売買担当者)との声も上がった。
 市場では「25日線を割ったことで調整一巡感が広がっている。22日の米国株が戻れ
ば、日経平均は再び上昇トレンドに乗るのではないか」(別の準大手証券)との見方が出
ていた。

 個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>や三菱地所<8802.T>など内需株
が堅調。三菱商事<8058.T>など商社株も高く引けた。新日鉄<5401.T>など鉄鋼株は全般に
さえない。
 野村不動産ホールディングス<3231.T>が高い。千代田化工建設<6366.T>も買い先行。A
OCホールディングス<5017.T>が買われた。三洋電機<6764.T>は安い。トヨタ自動車
<7203.T>がさえない。住友金属鉱山<5713.T>が軟調。

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