2008年4月24日木曜日

この水準は

◆東京株式市場・大引け=反落、短期筋の売買中心で方向感なく


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 

終値 13540.87 (-38.29)   終値 13580 (-40)
寄り付き 13613.83 寄り付き 13620
安値/高値 13497.16─13654.78 高値/安値 13500─13680
出来高(万株) 157867 出来高(単位) 95830
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 [東京 24日 ] 東京株式市場は、日経平均が反落した。午前は前引けに
かけてプラス圏に浮上したが、後場は決算を前に手控えムードが一層強まる中、短期筋の
売買中心で方向感のなさが際立った。少ない参加者の動きで振れ、マイナス圏に沈んだ形
だ。市場では「1万3000円まで下がれば年金などが買ってくるだろうが、この水準は
中途半端。上にも下にも行かない」(国内投信)との声が上がった。東証1部の売買代金
は1兆9395億円と低調で、閑散とした相場を印象付けた。

 銀行株が後場、下げに転じ、けん引役が見当たらなかったことも、市場のムードを押し
下げた。その他の業種別では、石油・石炭や鉄鋼、非鉄金属の下落が目立った。海運や金
属製品、建設などは上昇。東証1部騰落数は値上がり518銘柄に対し、値下がりは
1068銘柄。変わらずは128銘柄だった。
 
 きょうの相場は、限られた参加者によるセクターのローテーション売買や短期筋の先物
売買が中心だったという。「売買高が増えないため、直近でパフォーマンスが悪化してい
る銘柄の逆張り投資を狙うなどの手法でしかパフォーマンスが上がらない」(外資系証券
売買担当者)との指摘があった。
 大和住銀投信投資顧問のチーフストラテジスト 門司総一郎氏は「日経平均は徐々に頭
が重くなる。来週は米国の決算が一段落する一方、マクロ指標発表で弱い数字が出る可能
性が高いことから弱含みとなる」と予想している。「先週は米国の決算が事前予想を上振
れるものが多く市場は強気だったが、今週は23日引け後のスターバックスやア
マゾン・ドット・コムの決算が失望感を誘うなど弱い決算も目立つ」(門司)た
めだ。

 個別銘柄では、ソニー<6758.T>やキヤノン<7751.T>などのハイテク株がしっかりだった。
商品価格の上昇傾向が強いなか、商船三井<9104.T>などの海運株は堅調。半面、新日本
石油<5001.T>や住友金属鉱山<5713.T>、国際石油開発帝石ホールディングス<1605.T>はさ
えない。商社株はまちまち。
 トヨタ自動車<7203.T>などの自動車株は売られた。みずほフィナンシャルグループ
<8411.T>などの大手銀行株は、後場、下落に転じた。

 後場中に決算を発表したジェイ エフ イー ホールディングス<5411.T>は、軟調。同
社は2008年3月期業績を発表したが、09年3月期の連結業績予想については、現時
点で鋼材価格改定の交渉中で合理的な業績予想の算定ができないとして、公表を見送った。
市場では「会社側としては、価格転嫁の交渉を有利に運びたいという戦略的な観点から
発表を控えたという側面も大きそうだ」(三菱UFJ証券・投資情報部部長代理、山岸永
幸氏)との指摘が出ている。

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