2008年4月26日土曜日

目先は1万4000円が強力な抵抗線になるとみられる

◆東京株式市場・大引け=大幅反発、年金や海外勢に現物買いの観測


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 

終値   13863.47 +322.60 終値 13830 +250
寄り付き 13614.53 寄り付き 13660
安値/高値 13614.53─13886.37 高値/安値 13650─13910
出来高(万株) 184510 出来高(単位) 111349
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 [東京 25日 ロイター] 東京株式市場は、日経平均が大幅反発。前日の米株高や
円安を好感して、寄り付きから買いが先行した。午後は上昇幅が一段と拡大し、1万38
00円台で大引けた。市場では、年金や海外勢の現物買いが入ったとの観測があったほか
これまでの債券ロング・株ショートのポジションが反転しているとの指摘も出た。株価
が大きく上昇し、短期筋が買い戻しを急いだという。「下値が限定的となってきたとの意
識の強まりも相場を下支えした」(国内証券)との声があった。

 東証1部の売買代金は2兆4481億円と2兆円を超えた。業種別では、保険や銀行、
鉄鋼、証券などが堅調だった。鉱業や海運はさえない。東証1部騰落数は値上がり
1388銘柄に対し、値下がりは250銘柄。変わらずは78銘柄だった。
 
  カブドットコム証券マーケットアナリスト 山田勉氏は「米国では長期金利が先に上
昇に転じており、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ打ち止めが近いとの見方が強
まってきている。米国経済の先行き不透明感などから債券買い・株売り・ドル売り傾向が
強かったポジションに調整が起こっている」とみている。

 24日の米国株式市場では、ダウ<.DJI>がもみあい上限とされてきた1万2750ドル
を抜けていることなどから、金融不安や米国景気の減速への極度の警戒感が後退している
ようだとの指摘も複数きかれる。外部環境の改善は国内株式に追い風となる一方で、ダウ
との比較で日経平均の上値は重いとの慎重な見方も少なくない。「利益確定売りをこなし
て堅調を維持しているが、目先は1万4000円が強力な抵抗線になるとみられる。ここ
から上値は追いにくい」(準大手証券情報担当者)という。新光証券エクイティ部シニア
ディーラー 増田顕氏はきょうの大幅上昇について、決算発表や連休を控えてポジション
を落としていた売り方のショートポジションが底をついた結果、特別な買い材料なし・新
規の買いなしに踏み上げ的に上がったとみている。増田氏は「テクニカルでみた当面の上
値は1万4500円。この水準を抜けて上昇することはないと予想している」と述べた。

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