2008年4月11日金曜日

日経平均の上昇幅は400円に近づく

◆東京株式市場・大引け=大幅反発、日経平均の上昇幅は400円に近づく


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>
終値 13323.73(+378.43) 終値 13360(+400)
寄り付き 13061.77 寄り付き 13090
安値/高値 13040.35─13329.40 高値/安値 13070─13360
出来高(万株) 202875 出来高(単位) 117114
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 [東京 11日 ロイター] 東京株式市場では、日経平均が大幅反発。ドル高/円安
の進行やオプションSQを通過した安心感から買い戻しが先行。日経平均は寄り付きで
1万3000円台を回復し、大引けにかけて上げ幅は400円に近づいた。ただ、来週に
は米金融機関の決算発表、その後は日本企業の決算発表を控えており、ここからの上値余
地はそう大きくないとみる声が多い。
 東証1部騰落数は値上がり1513銘柄に対し、値下がりは146銘柄。変わらずは
55銘柄だった。
 前日は100円台もつけたドルが、きょうは101円後半から102円台へとドル高/
円安に振れ、市場のセンチメントを改善させた。オプションSQを無事に通過した安心感
もあって、市場では前日まで3日続落したあとの買い戻しが先行した。
 また、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が金融商品の時価評価について、流
動性が低下した市場を不安定化させた一つの要因と言えるが、当局は制度見直しに慎重を
期すべきとの見解を示したことで、厳格な時価評価の運用が緩むかもしれないとの期待が
「短期売買の材料にされた可能性もある」(シンクタンク)という。日経平均は寄り付き
で1万3000円台を回復したあとも尻上がりに水準を切り上げ、大引けにかけて上げ幅
は400円に近づいた。
 ただ、市場には「基本的には、買い戻しの域を出ない。ここからの上値余地にはそう期
待は持てない」(投信)との声が多い。来週には米金融機関の決算発表を控えており、不
透明感はくすぶり続けている。
 G7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)については、為替・金利の政策協調や欧米金
融機関への公的資金注入に向けた議論が共同声明に盛り込まれるとは考えにくく、株価へ
の直接的なインパクトはそう大きくないという。しかし、金融システム維持に向け、民間
金融機関を巻き込んで危機管理体制を構築するとの期待は強く「市場の不安感を和らげる
効果がある」(新光証券エクイティストラテジスト、瀬川剛氏)と評価されている。 
 
 個別では、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>をはじめ、銀行株が高く引けた。ト
ヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>など輸出関連株も堅調。
 セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>が大幅高。富士重工業<7270.T>も急上昇。三
菱地所<8802.T>が買われた。武田薬品工業<4502.T>は軟調。ローソン<2651.T>が安い。東
京電力<9501.T>が小幅安。

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