2008年4月9日水曜日

先物主導で日経平均は一時1万3000円割れ

◆東京株式市場・大引け=続落、先物主導で日経平均は一時1万3000円割れ


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 13111.89 (-138.54) 終値 13130 (-160)
寄り付き 13295.16 寄り付き 13350
安値/高値 12998.54─13348.38   高値/安値 13010─13380
出来高(万株) 183294 出来高(単位) 121510
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 [東京 9日 ] 東京株式市場では、日経平均が続落。後場に入って先物主
導で急速に水準を切り下げ、一時は1万3000円を割り込んだ。スタンダード・アンド
・プアーズ(S&P)が米住宅ローン保証会社4社を格下げしたことが材料になった。し
かし、先物売りが値動きを目的としたディーリングだったことから、売り一巡後は手仕舞
いの買い戻しが入り、日経平均も下げ渋って終値ベースでは1万3100円台まで値を戻
した。
 東証1部騰落数は値上がり378銘柄に対し、値下がりは1245銘柄。変わらずは
96銘柄だった。

 前場の日経平均の上下値幅は、104円足らず。前日の株価下落でこれまでの戻りピッ
チの速さに対する警戒感が和らぎ、いったんは上値を試したものの1万3300円台で早
々に上値を押さえられ、その後はジリ貧となった。商いも乏しく、閑散・小動きにとどま
った。
 流れが変わったのは、後場に入ってからだ。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)
がMGICインベストメントの子会社など、米住宅ローン保証会社4社の格付け
を引き下げたことを材料に、急速に先物売りが強まった。日経平均の下げ幅は一時200
円を超え、1万3000円を割り込む場面もみられた。「前場に値動きが乏しかったこと
から参加者は相場を動かす材料を探しており、目の前の材料に飛びついた形だ。SQ前で
仕掛けやすいタイミングだったことで、値幅が広がった」(準大手証券)という。
 ただ「確信を持って売っているというよりは値動きを目的としたディーリングベースの
売り。買い戻しを交えながらの取引だ」(準大手証券)という。1万3000円は参加者
にとって心理的な節目であり、オプションSQをにらんだ駆け引きも意識されることから、
売りが一巡すると日経平均は下げ渋った。
 市場では来週の米金融機関による決算発表をみなければその後の方向感を決められない
として、一方向にポジションを傾けきれずにいる。「当面は売りも買いもトレンドとして
定着せず、株価の値動きは日々猫の目のように変わる」(準大手証券)との声が上がって
いる。

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