2008年4月28日月曜日

東京株式市場・大引け=小幅続伸

◆東京株式市場・大引け=小幅続伸、みずほFG<8411.T>は一時ストップ高


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値   13894.37 +30.90 終値 13890 +60
寄り付き 13907.97 寄り付き 13930
安値/高値 13745.61─14003.28 高値/安値 13750─14020
出来高(万株) 203740 出来高(単位) 95246

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 [東京 28日 ロイター] 東京株式市場では、日経平均が小幅続伸。サブプライム
問題が最悪期を脱したのではないかとの期待感や債券先物売り/株式先物買いポジション
の巻き戻しで、一時は1万4000円台を回復した。みずほフィナンシャルグループ
<8411.T>が一時ストップ高するなど、銀行株への買い戻しも強まった。しかし、高値警戒
感から1万4000円前後では戻り売りや利食い売りが出て日経平均は押し戻された。売
り買いが交錯したことで、東証1部売買代金は2兆8262億円に膨らんだ。
 東証1部騰落数は値上がり1154銘柄に対し、値下がりは478銘柄。変わらずは
87銘柄だった。
 東京市場では、サブプライム問題を受けて売り込まれた銀行株に買い戻しが先行し、活
況の中で大幅高となった。3メガバンクは軒並み買い気配で始まり、みずほFGが一時ス
トップ高をつけたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナ
ンシャルグループ<8316.T>は年初来高値を更新。こうした動きは、同様にサブプライム問
題の影響の大きかった不動産株や証券株にも広がり、2008年3月期に9期ぶりの最終
赤字になったと発表した野村ホールディングス<8604.T>にも買いが先行した。
 サブプライム問題が最悪期を脱したとの見方が広がったためで、景気に自信を持った米
金融当局は今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを見送るとの観測も出てき
ている。東京市場では「本当に米利下げが見送られるなら、世界景気に対する敏感株であ
る日本株にとっては文句なしの好材料」(投信)との声が上がっている。
 また「ヘッジファンドなどによる債券先物買い/株式先物売りのポジションのアンワイ
ンドも、日経平均の1万4000円回復を支援した」(準大手証券)との見方も出ている。
 後場に入ってアンワインドが一巡し、債券先物が方向感をなくして上下に振れ始めると、
日経平均の方向感も乏しくなり前日比マイナスに沈む場面もみられた。1万4000円
台を回復したことで高値警戒感も強まっており、上値には慎重になるという。
 市場では「銀行、不動産など内需系銘柄の買い戻しが予想外に続いているものの、短期
的な過熱感は一段と強くなっている。自律調整があっても不思議ではない」(準大手証券
投資戦略部長)との声も上がった。

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