2008年4月23日水曜日

東京株式市場・大引け=反発

◆東京株式市場・大引け=反発、年金の買い観測で後場寄りに上げ幅拡大


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 13579.16 +31.34 終値 13620 +60
寄り付き 13455.56 寄り付き 13460
安値/高値 13449.04─13717.05 高値/安値 13460─13740
出来高(万株) 170157 出来高(単位) 98690
--------------------------------------------------------------------------------
 [東京 23日 ] 東京株式市場で日経平均は反発。朝方は前日の米株下落
などを受けて続落で始まったが、下値が固いとの見方から仕掛け的な買いが入り上昇に転
じた。後場寄りは上げ幅が拡大。前場引け前ごろから年金など公的資金が買いを入れたと
の観測があった。
 ただ、1万3700円台に乗せたところでは直近高値への警戒感が出たほか、明日から
本格化する国内企業決算を控え、大引けにかけて急速に上値が重くなった。

 業種別では、石油・石炭が堅調。保険や自動車、証券は軟調だった。
東証1部騰落数は値上がり862銘柄に対し、値下がりは712銘柄。変わらずは143
銘柄だった。
 
 きょうの日経平均は終値での攻防線とみられていた1万3500円を超して、下値の底
堅さを示した。ただ、売られる局面では押し目買いが入りやすい半面、24日から本格化
する国内企業決算やゴールデンウィークを控えて上値も追いづらいという。「しっかりし
てはいるが、こう着感がある」(国内投信)相場となった。

 午後は、一時1万3700円台まで上値を伸ばし直近高値(21日の
1万3739円44銭)に接近したことで、高値警戒感から上値が重くなったという。今
期の見通しなど企業業績悪化への懸念が根強く、実需の投資家がなかなか本格的に動き出
さないのが現状だ。「短期筋の先物売買で上下に振れているが、現物の売買は低調。原油
急騰によるインフレ懸念や欧州金融機関の決算を控えていることなどから実需筋は静観の
姿勢を崩していない」(大手証券情報担当者)との指摘が出た。
 新光証券シニアディーラーの増田顕氏は「積極的な買いではなく、割安なので買うとい
う姿勢が強い。このスタンスは決算などのイベントを通過しても続くだろう。テクニカル
的には1万4400円が上値とみている」と述べた。

 個別銘柄では、トヨタ自動車<7203.T>が下落した。ソニー<6758.T>やキヤノン<7751.T>
はなどのハイテク株も売られた。大手銀行株では、みずほフィナンシャルグループ
<8411.T>が堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>はさえない。
 原油価格の上昇を好感して、新日本石油<5001.T>や国際石油開発帝石ホールディングス
<1605.T>などの石油関連銘柄はしっかり。住友金属鉱山<5713.T>も買われた。中外製薬
<4519.T>は業績予想の上方修正を好感して大幅高となった。

0 件のコメント: