2008年4月21日月曜日

金融不安や先行きの景気不透明感などが完全に後退したわけではないが

◆東京株式市場・大引け=5日続伸、2月29日以来の1万3500円クリア


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 13696.55 +220.10 終値 13720 +240
寄り付き 13639.85 寄り付き 13780
安値/高値 13639.77─13739.44 高値/安値 13650─13790
出来高(万株) 186146 出来高(単位) 97292
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 [東京 21日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は5日続伸。5日続伸は
2007年6月28日から7月5日(6日続伸)以来、約9カ月ぶり。
 前週末の米企業決算を好感して朝方から買いが先行した。これまでカベとなっていた
1万3500円を超えた。1万3500円を超えたのは2月29日以来のこと。
 金融や輸出などの主力株を中心に堅調。売買代金上位にはみずほフィナンシャルグルー
プ<8411.T>やトヨタ自動車<7203.T>、コマツ<6301.T>などの大型株が並んだ。市場では
「ドル、ユーロとも対円で上昇していることから、自動車株などに見直し買いが入ってい
る」(大手証券)との声があった。
 
 東証一部の売買代金は2兆3446億円と2兆円台を回復し、実需の投資家が徐々にで
はあるが戻ってきているとの観測が出た。ただ、1万4000円を狙うにはまだエネルギ
ー不足だという。
 東証1部騰落数は値上がり1147銘柄に対し、値下がりは466銘柄。変わらずは
103銘柄だった。
 
 米国では金融以外の企業決算で予測上振れが相次ぎ好材料となっている一方、金融機関
のサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)関連の損失計上も予測の範
囲内と受けとめられており、センチメントは強気に傾いている。

 国内企業決算については、今のところは減益は織り込み済みとの姿勢が市場では強い。
市場では「1万4000円の大台が接近し一服感が強まっているが、下値は堅く、徐々に
上値を伸ばしてく展開だろう」(国内証券投資情報部)との期待が出ている。
「1万3500円の壁を突破し、下値も底堅い。海外勢中心に長期マネーの投資家も少し
ずつ戻ってきているようだ」(東洋証券シニア・ストラテジスト 児玉克彦氏)との声も
聞かれる。金融不安や先行きの景気不透明感などが完全に後退したわけではないが、これ
までの弱気一辺倒の市場心理に変化がみられている。

 個別銘柄では、コマツ<6301.T>が大幅高。1月4日に付けた年初来高値2955円を上
回った。米重機メーカーのキャタピラーの第1・四半期決算が予想を上回ったこ
とで、同業種のコマツへの業績期待も高まった。
 一方、一段の原油高を受けて、新日本石油<5001.T>や昭和シェル石油<5002.T>などの石
油関連や伊藤忠商事<8001.T>などの商社株が高い。
 ソニー<6758.T>やキヤノン<7751.T>、トヨタ自動車<7203.T>などの輸出株も買われた。
 大手銀行株は概ね上昇したが、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>は前日比変わら
ずで引けた。

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