2008年4月21日月曜日

円安を見込んで先物に買い

◆東京株式市場・大引け=前年末以来の4日続伸、円安や米企業決算を好感


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 13476.45 (+78.15) 終値 13480 (+40)
寄り付き 13426.26 寄り付き 13460
安値/高値 13323.74─13485.04 高値/安値 13340─13510
出来高(万株) 157606 出来高(単位) 78799
--------------------------------------------------------------------------------
 [東京 18日 ] 東京株式市場で日経平均は4日続伸。米企業決算を好感
した買いが入った。利益確定売りに押される場面もあったが、円安を見込んで先物に買い
戻しが入り、引けは前年末以来となる4日連続プラスで引けた。ただ、多くの投資家は様
子見で実需買いは乏しく東証一部売買代金は1兆9133億円と薄商いだった。

 東証1部騰落数は値上がり969銘柄に対し、値下がりは606銘柄。変わらずは
143銘柄だった。

 業績もしくは見通しが予想範囲内であれば織り込み済みとして悪材料とは受け止めない
強い地合いが、日米ともに続いている。注目のメリルリンチの第1・四半期決算
はサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)および他のリスク資産に関
連して65億ドルの評価損を計上したが、予想範囲内として同社株は17日の米市場で
4.1%上伸した。
 日経平均も2007年12月20─26日以来となる4日続伸を記録。週末を前にして
一服感は出ていたが、底堅い展開となった。
 市場では「米メリルリンチの決算を受けて、銀行のクレジット問題に対して安心感が出
つつある。金融を除けば、IBMなどが好決算を発表するなど足元の一般企業は
増益となっており、米決算発表の出だしはそれほど悪くない」(日興コーディアル証券シ
ニアストラテジスト、河田剛氏)との声が出ていた。

 とはいえ前日に続く2度目の1万3500円へのチャレンジは手前で跳ね返されてい
る。欧州勢やアジア勢から買いが引き続き入っているものの、国内勢から売りが出ている
という。「今晩控えるシティグループやキャタピラーの決算発表を前に様子
見気分が強くなっている。個人投資家は依然として売り基調であるし、機関投資家などは
ゴールデンウィークを前にポジションを落とす傾向がある。しばらく薄商いが続きそうだ」
(国内証券株式営業部)。マーケットで過剰な不安は後退しているものの、クレジット問
題に終止符が打たれたわけではない。買い戻しを超えて上値を積極的に追う買いは依然と
して乏しい状況が続いている。

0 件のコメント: