2008年4月7日月曜日

米雇用統計にもかかわらず米国株が底堅く引けたことで

◆東京株式市場・大引け=反発、イベントのはざまで戻りの上値試す


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値   13450.23 +157.01 終値 13490 +210
寄り付き 13240.56 寄り付き 13240
安値/高値 13228.86─13485.90 高値/安値 13230─13500
出来高(万株) 183210 出来高(単位) 90286
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 [東京 7日 ロイター] 東京株式市場では、日経平均が反発。1万3400円台を
回復した。ドル高/円安やアジア株高を背景に先物が買われ、現物株を押し上げた。為替
をにらんでハイテク株が買われ、資源価格の上昇で商社株も堅調。米雇用統計を無難に通
過し、来週本格化する米金融機関の決算発表までイベントのはざまにあたることから、短
期的には悪材料の乏しいなかで戻りの上値を試す展開になった。
 東証1部騰落数は値上がり1169銘柄に対し、値下がりは445銘柄。変わらずは
112銘柄だった。
 事前予想より悪化した3月の米雇用統計にもかかわらず米国株が底堅く引けたことで、
市場では「日米株価は米リセッション入りをすでに織り込んだ」(大手証券)と受け止め
られ、逆に下値の堅さを確認する形になった。
 次の焦点は来週の米金融機関の決算発表で、それまではイベントのはざまにあたること
もあり、東京市場も短期的なセンチメントの改善で戻りの上値を試す展開になった。日経
平均は3日につけた直近高値(1万3389円90銭)を抜き、一時は1万3500円の
上値を視野に入れる場面もあった。朝方は101円台で推移していたドルが102円台ま
でドル高/円安に振れたことでハイテク株が買われたほか、資源高が商社株など資源関連
株を押し上げた。
 とはいえ、東証1部売買代金は2兆1515億円と薄商い。株価上昇は先物に主導され
た面も大きく「前場に下へ振っておいてから、後場に買い上げるという短期筋中心の展開
になっている。いったんは下値不安が後退しており、下を売り切れない相場付きの変化を
よくとらえている」(準大手証券)との声が聞かれた。
 一方で、長期的には不透明感が拭えない。米金融機関決算が懸念されているほか、資源
価格の上昇は原材料高としてメーカーへの圧迫材料にもなる。きょうは原料炭の大幅上昇
によるコストアップが伝えられた鉄鋼株への売りが取引先である自動車株へも波及、円安
にもかかわらず自動車株の値動きも重くした。

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