2007年12月17日月曜日

東京株式市場・大引け=大幅続落、後場から先物主導で一段安

◆東京株式市場・大引け=大幅続落、後場から先物主導で一段安

日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#jni:> 
終値   15249.79 (-264.72) 終値  15240 (-330)
寄り付き 15433.30 寄り付き 15440
安値/高値 15219.07─15508.50   高値/安値 15230─15550
出来高(万株) 177649    出来高(単位) 94666
--------------------------------------------------------------------------------
 [東京 17日] 東京株式市場では日経平均が大幅続落。米国株安を受け
て軟調にスタートしたあと、後場から先物主導で一段安となり、下げ幅は一時300円に
迫った。香港株やオーストラリア株の下げを受けてセンチメントが悪化したことに加え、
商いが薄いことから先物の下げが現物により強く反映され、ずるずると下値を切り下げた
という。
 東証1部騰落数は値上がり130銘柄、値下がり1547銘柄、変わらずは47銘柄。
 日経平均は1万5500円を割り込んで軟調にスタート。14日のダウ工業株30種が
予想を上回る11月米消費者物価指数(CPI)の上昇を受けて178.11ドルの下
落となったことが嫌気された。「米インフレ懸念の高まりで、先行きサブプライム問題な
どに対する米金融政策の手足が縛られる可能性が出てきた」(準大手証券)との懸念が広
がった。
 しかし、売り一巡後は下げ渋り、前引け前には一時1万5500円台を回復する場面も
あった。ドルが113円台前半のドル高/円安で推移したことで、トヨタ自動車<7203.t>
など主力どころの輸出関連株に買いが入った。
 この底堅さは、後場に一転した。先物への売りが強まったことで日経平均は下げ足を速
め、下げ幅は一時300円に迫った。オーストラリア株が急落したほか、香港株やインド
株なども下落し、東京市場のマインドを冷やした。ドルも後場は113円付近とドル高/
円安が一服、参加者は買い手掛かりを見失い、トヨタは結局安く引けた。東証1部出来高
は17億7649万株と薄く、先物安に誘発される現物売りを吸収しきれなかった。
 みずほフィナンシャルグループ<8411.t>など銀行株も売り込まれた。「米銀によるサブ
プライム対策基金への資金協力要請が懸念されている。協力の仕方によっては先行き世界
の金融界で主導権を取るきっかけになりうるが、現在の日本の銀行にはそれだけの力はな
いだろう」(別の準大手証券)との声が上がっている

0 件のコメント: