2007年12月28日金曜日

大納会(半日取引)

◆ 東京株式市場・大引け=大幅続落、米株安や円高で一時300円安

日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#jni:> 
終値 15307.78 (-256.91) 終値 15250 (-350)
寄り付き 15413.37 寄り付き 15430
安値/高値 15240.96─15413.37 高値/安値 15240─15440

出来高(万株) 88110 出来高(単位) 46929
--------------------------------------------------------------------------------
 [東京 28日 ] 大納会(半日取引)の東京株式市場で日経平均は大幅続
落。米株安や円高進行が嫌気されたほか、年末年始の休日を前にヘッジ売りも出た。米サ
ブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題や米景気への不安が高まっ
ているほか、パキスタンのブット元首相暗殺で地政学的リスクの高まりも嫌気され、一時
300円を超える下落となった。
 業種別では銀行や非鉄、機械などが軟調な展開となった。
 東証1部騰落数は値上がり170銘柄、値下がり1478銘柄、変わらずは76銘柄。

 2008年の日経平均株価は前年末(06年12月29日)比1918円05銭安とな
り、5年ぶりのマイナスとなった。大納会の東京市場は波乱の今年の相場を象徴するかの
ようにサブプライム問題や景気減速、インフレ、ドル安など諸問題が噴出し、売り一色の
展開。東証1部の売買代金は1兆0829億円と薄商いが続いたが、金融株や輸出関連株
に幅広く売りが出た。

 市場参加者に大きく意識され始めてきたのが景気減速とインフレの同時進行だ。パキス
タンのブット元首相暗殺で地政学的リスクの高まりから原油価格や金価格が高騰。バイオ
燃料需要の拡大を背景に穀物価格も上昇しているほか、「ヘッジファンドの資金シフトで
異常な値動きを示す可能性もある」(国内証券投資情報部)と懸念されている。11月の
米耐久財新規受注が予想を下回り、来年の米景気減速が懸念されるなか、インフレへの警
戒感も高まってきている。

 業種別では銀行株の下げがきつかった。ゴールドマン・サックスのアナリストが27
日、シティグループ、メリルリンチ、JPモルガン・チェース
3社が第4・四半期に従来予想を上回る評価損計上を迫られる可能性があると指摘。また
シティは資本を維持するために40%減配する可能性があるとしたことで、日本のメガバ
ンク株にも売りが波及した。

0 件のコメント: