2007年12月21日金曜日

米メリルへの出資報道で先物買い

◆東京株式市場・大引け=大幅続伸、米メリルへの出資報道で先物買い

日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#jni:> 
終値 15257.00 (+225.40) 終値 15320 (+310)
寄り付き 15044.35 寄り付き 15090
安値/高値 14998.01─15275.61 高値/安値 15030─15330
出来高(万株) 198480 出来高(単位) 100168
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 [東京 21日 ] 東京株式市場では、日経平均が大幅続伸。朝方はもみあ
うなかで一時1万5000円を割り込む場面もみられたものの、その後は薄商いのなかを
先物主導で上昇した。米メリルリンチがシンガポールのテマセク・ホールディン
グス[TEM.UL]から最大50億ドルの資本注入を受ける可能性があるとの一部報道を手掛か
りに、日経平均は200円を超える上昇となった。
 東証1部騰落数は値上がり1000銘柄、値下がり607銘柄、変わらずは116銘
柄。
 このところの日経平均は、1万5000円を下値として意識する展開が続いている。朝
方には一時1万5000円をわずかに割り込む場面もあったが、この水準からは新日本製
鉄<5401.t>など市況関連株やトヨタ自動車<7203.t>など輸出関連株への買いが強まり、先
物買いと合わせて日経平均を押し上げた。
 後場に入ると、上昇幅は200円を超える一段高となった。21日付の米ウォールスト
リート・ジャーナル(WSJ)紙がメリルリンチについて、テマセク・ホールデ
ィングス[TEM.UL]から資本注入を受ける可能性がある、と伝えたことが支援材料になっ
た。グローベックス市場の米国株指数先物が上昇し、香港株などアジア市場も堅調になっ
たことが東京市場のムードを明るくした。
 ただ「日経平均の上昇は先物主導の色合いが濃い」(大手証券)という。日経平均先物
中心限月3月限は日中取引だけで10万枚を超える活況となる一方、現物市場は東証1部
売買代金が2兆4295億円と膨らまない。このため先物の影響力が強まり、日経平均は
上げ足を速めた。
 一方で、みずほフィナンシャルグループ<8411.t>など銀行株は軟調。メリルリンチ
に関する報道で下げ渋りはしたものの、プラス転換には至らなかった。新興国や
中東から欧米金融機関への資金還流への期待は強まっているが「サブプライム問題の解決
に向けてはまだ道半ば」(準大手証券)。このため、東京市場でも銀行株に対しては短期
で臨む向きも多く、連休を前にこれまでのリバウンドを早々に利食う動きが先行したとい
う。

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