2008年1月17日木曜日

東京株式市場・大引け=急反発

◆東京株式市場・大引け=急反発、後場に先物主導で一段高


日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#JNI:> 
終値    13783.45   +278.94 終値    13740 +250
寄り付き 13596.38 寄り付き 13680
安値/高値 13472.45─13803.08 高値/安値 13480─13830
出来高(万株) 280007 出来高(単位) 158460
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 [東京 17日 ] 東京株式市場では、日経平均が急反発した。為替がドル
高/円安に転じたことから輸出関連株を中心に幅広く買いが入り、後場に入ると先物主導
で一段高。グローベックス市場で米株先物が上昇したことから17日の米国市場への期待
も出て、日経平均は一時300円近い上昇となった。
 東証1部騰落数は値上がり1409銘柄、値下がり266銘柄、変わらずは55銘柄。

 16日には一時105円台もあったドルが、17日は107円台とドル高/円安に振れ
て返ってきたことで、東京市場には安心感が広がった。為替による業績予想の下方修正懸
念がやや後退したことでトヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>など輸出関連株が買われ
たほか、センチメント改善で先物買いも強まり日経平均を押し上げた。
 一時下振れる場面もみられたが、大引けにかけては先物主導で一段高。買い戻しとみら
れる先物買いが続き、日経平均は一時300円近い上昇になった。17日の日経平均先物
3月限の出来高は、日中取引だけで15万8460枚。後場だけで10万2299枚の商
いをこなした。TOPIX先物3月限の出来高も8万6000枚を超えた。
 グローベックス市場で米国株の先物が上昇したことで17日の米国株への期待が出たほ
か「これまで東京市場を圧迫していた欧州勢によるTOPIXのETFの売りがやんだ」
(準大手証券)ことも需給改善に寄与したという。17日の米メリルリンチの決
算発表についても「これまでの株価の下げで株価はかなり織り込んだ」(銀行系証券)と
の見方が広がった。
 ただ、きょうの上昇は自律反発の側面も大きく「株価の底打ち確認には至らない」(準
大手証券)との声が上がっている。欧米金融機関本体のサブプライム問題関連損失の処理
は進んでいるが、ヘッジファンドなどの処理はまだこれから。サブプライム問題の米景気
への波及がマクロ指標に表れてきており「米利下げ幅が0.5%では織り込み済みとの結
果になりかねない」(別の準大手証券)と政策への要求度も高まっている。まずは、17
日のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言で、政策スタンスを確認した
いという。

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