2008年1月4日金曜日

米株安と円高で大発会では過去最大の下げ幅

◆東京株式市場・大引け=大幅続落、米株安と円高で大発会では過去最大の下げ幅

日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#jni:> 
終値 14691.41(-616.37) 終値 14660 (-590)
寄り付き 15155.73 寄り付き 14900
安値/高値 14542.58─15156.66 高値/安値 14560─14900
出来高(万株) 142426 出来高(単位) 73845
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 [東京 4日 ] 大発会(半日取引)の東京株式市場で日経平均は大幅続落。
米景気減速への警戒感の強まりや原油高が嫌気され、日本の休日中に米株安が進んだほか、
為替も対ドルで108円台まで円高が進み、全面安の展開となった。日経平均は一時、前
営業日比700円を超える下落となり、11月22日に付けた昨年来安値1万4669円
85銭を割り込んだ。日経平均は1949年5月の東証取引再開以来、大発会としては過
去最大の下げ幅となった。
 業種別ではハイテクや自動車のほか、海運や不動産などの下げがきつかった。

 東証1部騰落数は値上がり43銘柄、値下がり1662銘柄、変わらずは18銘柄。

 新年相場は波乱の幕開けとなった。日本の休日中に米株が大きく下げていたほか円高も
大きく進行していたことから売りで始まるとは予想されていたが、「オーバーシュート気
味」(SMBCフレンド証券・投資情報部次長の松野利彦氏)の展開となり、日経平均は
昨年来安値を一気に割り込んだ。
 下げに拍車をかけたのがヘッジファンドの動きだ。「相場が下がると見込んでヘッジフ
ァンドがショートを振って2月半ばごろに買い戻そうとしており、現時点での株価下落に
拍車をかけている」(リーマンブラザーズ証券・チーフストラテジストの宮島秀直氏)と
いう。モメンタムを重視したファンド勢などが、新年に入って米国を中心に株売り/商品
買い/債券買いの動きを強めているとの指摘もあった。

 一方「他のアジア株の下げと比較しても、やや売られすぎ感がある」(大和住銀投信投
資顧問・チーフストラテジストの門司総一郎氏)との声も出ていた。東証1部売買代金
(半日取引)は1兆7984億円と比較的厚みがあり、割安感に注目した買いも入ってい
たことがうかがえる。ただ、売りの圧力が圧倒的に強い展開が続き株価は地滑り的に下落
した。

 昨年来安値を割り込み、新たに一番底をつける展開になっており、下値めどはみえにく
いが、大和総研・チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏は「大発会に下げ率で1%
以上となったのは、1950年代を除くと過去に7回あり、これらは3カ月後、半年後に
プラスに転じた経緯がある。過去の経験則を踏まえれば、割安な水準まで売り込まれた現
在の動きは、危機を早めに織り込んでいるとみることもできるのではないか」と述べてい
る。

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