2008年1月21日月曜日

アジア株安で信用収縮懸念

◆東京株式市場・大引け=500円超の大幅反落、アジア株安で信用収縮懸念


日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#JNI:> 
終値 13325.94 -535.35 終値 13310 -480
寄り付き 13701.43 寄り付き 13630
安値/高値 13320.51─13704.65 高値/安値 13290─13660
出来高(万株) 217811 出来高(単位) 174214
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 [東京 21日 ] 東京株式市場で日経平均は大幅反落。前週末比500円
を超える下落となり昨年来安値を更新し、07年の大納会から約2000円下げた水準
まで売り込まれた。前週末の株価切り返しの一要因となった米景気対策への期待が失望に
変わるなか、アジア株も大幅下落し信用収縮懸念が高まっている。資源株や景気敏感株を
中心に幅広く売られ、ほぼ全面安となった。
  
 東証1部騰落数は値上がり103銘柄、値下がり1596銘柄、変わらずは31銘柄。
  
 米景気刺激策への失望はアジア株安に波及し、株価は後場に下げ幅を大きく広げた。米
格付け会社フィッチ・レーティングスが18日に、米金融保証アンバック・フィナンシャ
ル・グループ傘下のアンバック・アシュアランスの格付けを引き下げたことで、
モノライン(米金融保証会社)への不安も台頭しており、市場では信用収縮懸念が強まっ
ている。
 市場では「モノラインの債券保証額は2.2兆ドルといわれていおり、モノラインの格
付けが下がれば金融機関は保有する債券の評価も下げなくてはならず、どこかで引当金を
ねん出する必要が出てくる可能性がある。今後はモノラインへの資金注入が焦点になって
こよう」(新光証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏)との見方が出ていた。

 ただ、日経平均は昨年来安値を更新したとはいえ、18日安値との差は約45円。TO
PIXも3.56%安と下げはきつかったが、18日の昨年来安値1289.29ポイン
トを下回ることなく終えた。
 市場では「前週に比べて現物の売買が少なく、先物が下げ始めると崩れやすい状態だ。
香港、上海、インドなどアジア株の軟調も嫌気されている。ただ、下値には長期運用資金
とみられる買いも入る。今晩の米国市場が休場となることもあり、一方的には売り込みに
くくなってきた」(準大手証券売買担当者)とし、下値は堅くなりつつあるとの指摘も出
ている。

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