2008年1月28日月曜日

東京株式市場で日経平均は大幅反落

◆東京株式市場・大引け=終値で500円超す大幅反落、市場センチメントが急速に悪化


日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#JNI:> 
終値 13087.91 -541.25 終値 13050 -610
寄り付き 13482.84 寄り付き 13430
安値/高値 13087.91─13501.86 高値/安値 13040─13480
出来高(万株) 215897 出来高(単位) 117406
--------------------------------------------------------------------------------
 [東京 28日 ] 東京株式市場で日経平均は大幅反落。終値で前週末比
500円を超す下落となった。前週末の米株安や円高傾向を受けて売り先行で始まり、後
場は中国などアジア株の全面安をきっかけに一段と下落。為替も1ドル106円台前半ま
で円高が進み、株価の下押し要因となった。
 利益確定売りや短期筋が先物売りを仕掛けたとの観測がある一方で、仏銀行大手ソシエ
テ・ジェネラル(ソジェン)の元トレーダーによる不正取引などで金融システ
ムに対する不安が再び台頭し、市場センチメントが急速に悪化した形となった。

 業種別では全面安の展開となり、特に鉄鋼や機械、パルプ・紙、石油・石炭の下げが目
立った。
 東証1部騰落数は値上がり290銘柄、値下がり1377銘柄、変わらずは61銘柄。
東証1部の売買代金は2兆6068億円で、3兆円に届かなかった。

 「不安心理がおさまらない。気味の悪い相場」(国内証券)。市場からはこのような言
葉が出た。「運用が厳しくなっているヘッジファンドや、苦境にたつモノラインへの不安
がくすぶっている」(大手証券)といい、危機感を強めた投資家が換金売りに走っている
との見方だ。「売りポジションがまだ残ってる。世界経済減速や信用収縮懸念が払しょく
されていない中、何かのきっかけですぐ売り込まれる」(国内投信)。
 2月に発表される欧州金融機関の決算で、サブプライムローン(信用度の低い借り手向
け住宅ローン)絡みの損失規模を見極めたいとの投資家も多く、市場センチメントは当面
慎重さが続くとの声も聞かれた。

 国内では企業決算が注目されている。地合いが悪化する中、28日に発表した業績や業
績予想が市場見通しを下回った企業が売られた。HOYA<7741.T>は2008年3月期の
連結営業利益を1011億円とする予想を発表。ロイターエスティメーツによる主要アナ
リスト13人の予測平均値1105億円を下回ったことで、午後一段安となった。
 新日本製鉄<5401.T>も後場、下げ幅を拡大した。2007年4─12月9カ月決算で連
結営業利益が前年比4.7%減となったことが嫌気された。

0 件のコメント: