2008年1月30日水曜日

FOMC後の米市場の反応読みづらく

◆ 東京株式市場・大引け=反落、FOMC後の米市場の反応読みづらく


日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#JNI:> 
終値 13345.03 (-133.83) 終値 13420 (-30)
寄り付き 13500.52 寄り付き 13490
安値/高値 13271.13─13514.13 高値/安値 13270─13530
出来高(万株) 233485 出来高(単位) 133397
--------------------------------------------------------------------------------
 [東京 30日 ] 東京株式市場で日経平均は反落。前場は小幅続伸で引け
たものの、今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、追加利下げの幅やそれに対
する米国株式市場の反応が読みづらいとの見方が広がり、後場はマイナスに転じた。
 香港のハンセン指数<.HSI>などアジア株が下落したことや、午後にみずほフィナンシャ
ル・グループ<8411.T>のサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)関連
損失拡大が報じられたことをきっかけに、短期筋の先物売りが加速。一時、前日比終値で
200円を超す大幅な下落となった。

 業種別では電気・ガスや石油・石炭、鉄鋼などの下げがきつい。海運や金融、不動産は
上昇した。
 東証1部騰落数は値上がり557銘柄、値下がり1070銘柄、変わらずは100銘
柄。東証1部売買代金は2兆7051億円だった。
 
 市場では、これまでのボラタイルな展開のあとで、相場の着地点がわかりにくくなって
いるとの見方となっている。「米国の利下げ幅が0.50%でも市場の反応が読みにく
い。多少は上がると思うが、上げ一服後にどうなるかを確認したい」(準大手証券)とい
う。
 大和証券投資信託委託のシニア・ストラテジスト、長野吉納氏は、国内企業決算で来期
の業績予想の下方修正が少なくないなど、業績懸念への漠然とした不安から市場が強気に
なれないと指摘する。
 市場で不透明感が強まる中、先物の仕掛け的な売りに振らされる展開となったが、「実
需の投資家は静観している。これまでの下げ過程でポジションを落としきっている投資家
が多く、むしろ一段安の局面があれば買い場とみている顧客が増えている」(準大手証券
トレーダー)との声もあった。

0 件のコメント: