2008年1月18日金曜日

日経平均が続伸。前場は米国株安

◆東京株式市場・大引け=続伸、米景気対策にらみ先物に買い戻し


日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:> 
終値   13861.29  +77.84 終値    13790 +50
寄り付き 13577.50 寄り付き 13390
安値/高値 13365.32─13902.64 高値/安値 13360─13930
出来高(万株) 272660 出来高(単位) 188035
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 [東京 18日 ] 東京株式市場では、日経平均が続伸。前場は米国株安を
受けて急落し、下げ幅は一時400円を超えた。しかし、為替がドル高/円安に振れたこ
とをきっかけに先物にショートカバーが入り、後場は一気にリバウンド地合いに転じた。
センチメントの変化で18日のブッシュ米大統領による景気刺激策の発表も意識されて急
速に買い戻しが強まり、日経平均を押し上げた。現物株にも相対的に米景気の影響を受け
にくい市況関連セクターなどに買いが広がり、日経平均は切り返した。

 東証1部騰落数は値上がり1284銘柄、値下がり383銘柄、変わらずは63銘柄。
 米マクロ指標の悪化に政策への要求度を強める内外の株式市場は、バーナンキ米連邦準
備理事会(FRB)議長の議会証言で政策期待を一段と強める手掛かりが与えられなかっ
たことにいら立ち、17日の米国株は急落。東京市場でも前場は日経平均が一時400円
を超える大幅安を演じた。
 しかし、後場に入ると地合いが一変。ドルが107円台を回復するドル高/円安に振れ
たことをきっかけに、先物に買い戻しが入った。センチメントの変化で、これまで無視し
てきたバリュエーション的な割安感やテクニカルな買いサインが一気に表面化。18日に
ブッシュ米大統領による景気対策についての演説を控えていることも意識され、先物に踏
み上げ的なショートカバーが入った。リバウンド地合いのなかで現物株にも市況関連など
米経済の影響を受けにくいセクターから買いが広がり、日経平均は急速に切り返した。
 市場では「水準的にかなり安いところまできており、リバウンドが入っていい局面だっ
た。後場寄り後に売られるパターンが続いたため、きょうは前引けにかけてショートを振
った向きが多く、ポジションが傾いていたこともショートカバーを強めた」(準大手証
券)という。
 ただ「イベント前に売り方が買い戻しただけで、現段階で米国景気への不安が修正され
たわけではない。日経平均が1万4000円を超えていくにはブッシュ大統領の景気対策
が評価できる内容で、米国株が大きく上がることが条件になる」(三菱UFJ証券市場商
品本部エクイティグループエクイティ部エクイティ支援戦略課課長代理、谷村仁氏)との
見方が出ている。

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