2008年3月27日木曜日

米株安や円高を嫌気し

◆東京株式市場・大引け=続落、米株安や円高嫌気し輸出株が売られる


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 12604.58 -102.05 終値 12630 -140
寄り付き 12618.42 寄り付き 12610
安値/高値 12475.88─12621.56 高値/安値 12490─12660
出来高(万株) 167336 出来高(単位) 93438
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 [東京 27日 ] 東京株式市場で日経平均は続落。米株安や円高を嫌気し
自動車やハイテクなど輸出株が売られた。米金融機関の収益不安も再び強まっており金融
株もさえない。ただ期末を迎えるなか売り方買い方ともに手控え姿勢を強めており、引き
続き薄商い。東証1部売買代金は1兆9215億円と前日に続き2兆円を下回った。

 東証1部騰落数は値上がり684銘柄に対し、値下がりは934銘柄。変わらずは
98銘柄だった。

 2月米新築1戸建て住宅販売は年率59万戸(前月比1.8%減)と市場予想の58万
戸を上回ったが、2月の米耐久財新規受注は予想の0.8%増に反して1.7%減少。ま
たオッペンハイマーのアナリスト、メリディス・ホイットニー氏がシティグループ
などの第1・四半期の利益見通しを引き下げたことで米金融機関の収益への不安も台頭し
た。
 米株が下落したほか、為替も対ドルで一時98円台まで進行。国内材料に乏しいなかで
は海外市場の流れに逆らうパワーはなく日本株も軟調な展開が続いた。
 
 市場では「サブプライム問題の拡大懸念がくすぶり、参加者は見送りに回っている。不
透明感から資金をいったんディフェンシブ株に逃がす動きになっている。企業年金などが
株式の比率を落とす方向にあり新年度資金の流入も鈍そうだ。薄商いは当面続くのではな
いか」(新生銀行アセットマネージメント部部長の作本覚氏)との声が出ていた。

 ただ、カレンダー上の期末に向けてお化粧的な買いが期待できるとの声も一部に出てい
る。「ここ数年をみると年間で日経平均の騰落がマイナスになっている年に3月期末のお
化粧的な買いが出ている」(国内証券ストラテジスト)という。株価が軟調な年ほどドレ
ッシング買いのモチベーションが高くなるというわけだ。

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