2008年3月24日月曜日

期待感が高まらない

◆東京株式市場・大引け=4日ぶり反落、東証1部売買代金は実質今年最低


日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 
終値 12480.09(-2.48)   終値 12410 (+20)
寄り付き 12473.06 寄り付き 12380
安値/高値 12438.20─12582.46 高値/安値 12360─12520
出来高(万株) 160768 出来高(単位) 84754
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 [東京 24日 ] 東京株式市場で日経平均は4日ぶりの反落。GLOBE
X(シカゴの24時間金融先物取引システム)の米株先物が堅調なことを手掛かりに一時
前営業日比100円高近くまで上昇する場面もあったが、買いの主体は短期筋が中心で、
引けにかけてはポジション調整とみられる売りに押されてマイナス圏まで沈んだ。ただ全
般的には様子見気分が強く薄商いが続いている。東証1部売買代金は1兆7828億円と
21日を下回り、半日取引の大発会を除けば実質的に今年最低を記録した。

 東証1部騰落数は値上がり874銘柄に対し、値下がりは729銘柄。変わらずは
118銘柄だった。

 前週末の米国市場が休場であるほか、きょう24日は英国、ドイツ、フランス、オース
トラリア、香港が休場となる。海外勢の動きも鈍りがちで、市場筋によると、寄り付き前
の外資系証券13社経由の注文状況は880万株の売りに対して1510万株の買いと売
り買いともに小規模だった。
 海外勢の売りが減ってきたことは好材料だが、一方で買いも膨らまない。市場では「日
経平均がこの水準(1万2500円前後)では機関投資家も苦しいはずだが、期末を前に
してもいまだにお化粧的な動きはみられない。個人投資家もこれまでの下落過程による傷
が深く買いに出られない。前場は公的資金とみられる買いが入っていたが、それだけでは
相場を押し上げるのは難しい」(国内証券株式営業課長)との声が出ていた。午前は公的
資金による買いが入っていたとの指摘もあったが、日経平均でみて前週後半の3日間で
700円弱上昇していることもあり、戻り売り圧力も強く上値は重かった。

 GLOBEXの米株先物が堅調だった理由の「正解」は結局見つからず終い。「UBS
の増資話や、UBSの日本株に関するリポート、バロンズのJPモルガン・チ
ェースによるベアー・スターンズの買収提示額引き上げ報道などいくつか
出ている」(準大手証券売買担当者)との声があったほか、今晩の米国時間に何らかの材
料が出るのではないかといった見方も出ていたが、未確定材料であり、大引けまで日経平
均の前日比プラスを維持できるパワーはなかった。
 市場では「市場参加者が少ないなかで、方向感の定まらない動きが続いている。一部の
高配当銘柄を除いて動きは鈍い。新年度入りしても株式のウエートを高める投資主体が増
えるとは考えにくく、期待感が高まらない」(欧州系証券売買担当者)との声が出ていた。

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