2008年2月13日水曜日

ヘッジファンドの売り観測で上げ幅縮小

◆東京株式市場・大引け=小幅続伸、後場にヘッジファンドの売り観測で上げ幅縮小


日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#JNI:> 
終値 13068.3 (+46.34) 終値 13100 (+110)
寄り付き 13162.95 寄り付き 13230
安値/高値 13036.62─13240.26 高値/安値 13030─13260
出来高(万株) 208364 出来高(単位) 104498
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 [東京 13日 ] 東京株式市場で日経平均は小幅続伸。米著名投資家ウォ
ーレン・バフェット氏が大手金融保証会社(モノライン)3社に対し、地方債8000億
ドルの再保証を提案したことはいったん好感されたものの、実現の可能性は低いとの見方
が次第に強まった。前場は欧州やアジアマネーから海運や商社にバスケット買いが入った
ものの、後場に入るとヘッジファンドの解約申請期限に伴うとみられる売りが観測され、
上げ幅を縮小させた。

 東証1部騰落数は値上がり753銘柄、値下がり853銘柄、変わらずは120銘柄だ
った。
 
 バフェット氏の提案で欧米株が上昇したこともあり、買いが先行して始まったが、市場
では提案の実現性に疑問が次第に強くなったという。アナリストによると、バフェット氏
の再保証提案の対象になっているのは最上級の格付けを持つ地方債だけで、これらの保証
会社が支払う再保証料は非常に高くなる可能性があり、メリットはあまりないという。し
かも、サブプライムローン関連の高リスク資産は再保証の対象になっていない。米モノラ
イン大手のアムバック・フィナンシャル・グループは提案を拒否したと一部報道
で伝えられている。

 鉄鋼や商社などを中心に欧州やアジアマネーからバスケット買いが入ったとの観測もあ
り、前場の日経平均は一時、前日比200円を超える上昇となったが、後場に入り上げ幅
を縮小させた。市場では「今晩の1月米小売売上高と、明日の10─12月期国内総生産
(GDP)発表を前に様子見姿勢が強まっている。ヘッジファンドの解約売り観測が出て
いるが、きょうも後場に入って上値が重くなっているのはその筋の売りとみられる」(大
和証券SMBCエクイティ・マーケティング部部長の高橋和宏氏)との声が出ていた。
 またヘッジファンドからロング・ショートの巻き戻しが持ち込まれているのではないか
と警戒する声もあった。

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