2008年2月28日木曜日

商いが薄いことか

◆UPDATE1: 東京株式市場・大引け=反落、東証1部売買代金は実質で今年最低


日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:> 
終値 13925.51 (-105.79) 終値 13920 (-110)
寄り付き 13877.88    寄り付き 13860
安値/高値 13794.71─13962.30   高値/安値 13790─13970
出来高(万株) 185995     出来高(単位) 77615
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 [東京 28日 ロイター] 東京株式市場では、日経平均が反落。1万4000円を
割り込んだ。1月の鉱工業生産速報が事前予想を下振れたことに加え、為替が円高/ドル
安に振れたことから、一時は200円を超える下げとなった。しかし、商いが薄いことか
ら下値も売り切れず、その後は下げ渋って1万3900円台で方向感に乏しいもみあいが
続いた。東証1部売買代金と出来高は、半日立ち会いの大発会を除けばともに実質的に今
年最低となった。
 寄り付き前に発表された1月鉱工業生産は前月比マイナス2.0%となり、ロイターの
事前予測(同マイナス0.8%)を下回った。市場では「景気の弱さを考えると株は買い
にくい」(準大手証券)と受け止められた。さらに、ドル安の進行も不安材料。輸出関連
株を中心に売り圧迫となったほか、ドル急落の可能性も市場の話題にのぼり始めている。
 もともと、日経平均は1万4000円台を回復して目標達成感から上値が重くなってい
たところで、鉱工業生産や円高が戻り売りや利食い売りを誘発する展開になった。日経平
均は寄り付きで1万4000円を割り込み、一時は200円超の下落となる場面もあっ
た。
 しかし、下値も売り切れない。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げを
示唆し「市場の0.5%利下げ期待を裏切らなかった」(大手証券)ことなど、米当局の
景気やサブプライム問題に対する取り組み姿勢が評価されており、一時の下値不安は後退
している。
 また、日本株外しの外国人売りが細っており、需給面で売り圧力が弱まっていることも
大きい。現物株の商いが薄いことから先物主導の展開は変わらないが、ヘッジファンドと
みられる先物の大規模な先物の売買もきょうは持ち込まれず「ディーラーの売りだけでは
下値にも限度がある」(準大手証券)ことから、売り一巡後は下げ渋って取引を終えた。
 
 個別銘柄では、トヨタ自動車<7203.T>、キヤノン<7751.T>など輸出関連株が全般に軟
調。三菱地所<8802.T>など不動産株は小高く終わった。
 みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が小幅高の一方、三菱UFJフィナンシャル・
グループ<8306.T>は安い。新日本製鉄<5401.T>が小じっかりで、住友金属工業<5405.T>は
さえない。KDDI<9433.T>が買われた。大平洋金属<5541.T>が大幅高。ソフトバンク
<9984.T>が軟調。SFCG<8597.T>が安い。

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