2008年2月6日水曜日

国内企業の決算発表では米景気の不透明感を織り込み始めており

◆ 東京株式市場・大引け=大幅続落、再び日経平均1万3000円の下値が視野に


日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#JNI:> 
終値 13099.24 -646.26   終値 13090 -660
寄り付き 13548.53 寄り付き 13330
安値/高値 13099.24─13552.19 高値/安値 13050─13370
出来高(万株) 250822 出来高(単位) 151700
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 [東京 6日 ] 東京株式市場では、日経平均が大幅続落。600円を超え
る下げで安値引けとなった。米リセッション懸念の強まりから相場は全面安となり、断続
的な先物売りも日経平均を押し下げた。市場では再び1万3000円の下値が視野に入っ
てきている。
 東証1部騰落数は値上がり60銘柄、値下がり1650銘柄、変わらずは15銘柄。

 1月米ISM非製造業景気指数の急低下を受けて「米リセッション懸念が強まった」
(準大手証券)ことから、米ダウ工業株30種は370.03ドルの大幅安。S&Pが米
モノラインの格下げが金融機関の格下げにつながる可能性を指摘したことも不安感を増幅
し、東京市場のセンチメントは一気に冷え込んだ。
 市場ではトヨタ自動車<7203.T>やソニー<6758.T>、みずほフィナンシャルグループ
<8411.T>など主力株が軒並み売り気配で始まる全面安の展開。日経平均の下げ幅は
600円を超え、再び1万3000円の下値が視野に入ってきた。「1月安値に対する2
番底の模索になっており、きょうの米国株次第では再び1万3000円割れの可能性もあ
る」(準大手証券)という。
 国内企業の決算発表では米景気の不透明感を織り込み始めており、2009年3月期の
減益の可能性も浮上するなかでは買いは入れにくく、相場はほぼ売り一色となった。先物
も売り込まれ、日中取引だけで15万1700枚(日経平均先物3月限)の商いをこなし
て日経平均を圧迫した。市場では「SQの週の水曜は、ポジション調整も含めて相場が動
くケースが多い」(銀行系証券)、「ファンダメンタルズを無視してモメンタムで動く短
期筋が売り仕掛けた」(銀行)との声も聞かれた。
 こうしたなかで、トヨタ自動車<7203.T>が小幅切り返したことが市場関係者の救いにな
っている。「自社株買いなどの需給要因もあるが、新興国での伸びを含めた実力が評価さ
れ、機関投資家などからまとまった買いが入ったようだ」

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