2008年2月4日月曜日

ただ、1万3800円台ではこれまでの急速な戻り

◆東京株式市場・大引け=急反発、1万3800円台では戻り売りも


日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#JNI:> 
終値 13859.70 +362.54   終値 13890 +400
寄り付き 13642.60 寄り付き 13740
安値/高値 13642.60─13889.24 高値/安値 13740─13910
出来高(万株) 202577 出来高(単位) 98076
--------------------------------------------------------------------------------
 [東京 4日 ] 東京株式市場では、日経平均が急反発。米国株高や米モノ
ライン(金融保証会社)への救済策が買い安心感につながり、一時は400円近く上昇す
る場面もあった。ただ、1万3800円台ではこれまでの急速な戻りのあとの利食い売り
や戻り売りも出て高値もみあいに転じた。
 東証1部騰落数は値上がり1420銘柄、値下がり251銘柄、変わらずは51銘柄。
1月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比1万7000人減少した。減少はほぼ
4年半ぶりで、市場は米国景気の厳しさを再確認した。ただ、50台を回復した1月の米
ISM製造業景気指数とあわせてみれば「米景気のシナリオを下方修正するには至らない
」(大手証券)と受け止められた。「株価は、米国のリセッション入りはともかく、1四
半期のマイナス成長程度は織り込んでいる」(別の大手証券)との声もあり、米国株はむ
しろマイクロソフトによるヤフーへの大型買収提案で上昇し、東京市場
を安堵させた。欧米の主要銀行が、アムバック・フィナンシャルを救済するため
に企業連合(コンソーシアム)を結成するなど、金融保証会社(モノライン)救済策も表
面化しており、買い安心感から日経平均は寄り付きから急反発。朝方のうちに上昇幅は3
00円を超えた。アムバック幹部は「信頼できる相手」との間で資本ポジションについて
協議していると明らかにしている。
 市場では「基本的には先物主導の戻り。ただ、国内年金やオイルマネーとみられる下値
での指値買い注文が効いて値が軽くなった形だ」(準大手証券)との声が上がった。
 ただ、日経平均は昨年来安値をつけた1月22日安値(1万2572円68銭)からき
ょうの高値(1万3889円24銭)まで、1300円以上の上昇を演じている。一方で
きょうの東証1部売買代金は2兆5763億円とそれほど膨らまず、真空地帯の上げの
側面も強い。
 5日にはトヨタ自動車<7203.T>や東京エレクトロン<8035.T>など注目企業の決算発表を
控えていることもあり、1万3800円台では利食い売りや戻り売りが出て上値を押さえ
た。

0 件のコメント: